中国俗文学研究会ブログ

中国の近世文学作品を読む研究会、通称「俗文研」です。

『中国俗文学研究』第24号発刊のお知らせ

このたび、会誌『中国俗文学研究』の最新号である第24号を発刊しました。

収録された会読記録・論文は以下のとおりです。

 

合同文字劇注釈:研究会会読

照世杯巻三「走安南玉馬換猩絨」注釈:研究会会読

凌濛初『拍案驚奇』にみる運命観ー「一飲一啄、莫非前定」考:笠見弥生

臨水夫人の職能変化ー明清期の福州・長楽地域を例に:川島麻衣

 

予定どおり、前号の刊行から二年後に、無事新たな号を刊行することができました。

今回は元曲だけでなく、白話小説の注釈も合わせて行ない、より充実した内容を目指しました。

2016年8月合宿@府中

8月8日から10日まで、府中市生涯学習センターにて、泊まりがけで元曲の注釈検討作業を行ないました。

 

今回の合宿は、次号の会誌に載せる会読記録の作成のために、恒例の夏合宿とは別に日程を組んで実施したものです。

注釈をつけたのは、昨年の夏合宿で読んだ雑劇『合同文字』。去年の会読の成果を踏まえて、事前に各参加者が自分に割り振られた担当箇所について注釈初稿を作っておき、合宿の中ではそれに基づき全体討論を行ないました。

 

一日目 13:00      集合

    13:30〜19:50  検討作業

    夕食、就寝

二日目 朝食(各自)

    9:30〜13:30  検討作業

    昼食

    15:30〜19:50  検討作業

    夕食、就寝

三日目 朝食(各自)

    9:30〜11:30  検討作業

    解散

 

こうして予定通り、初稿の検討作業が完了しました。

 

夜は22時が門限のため、夕食のために遠出できないなど不便さもありましたが、清潔な施設の中で、朝から晩まで作業を行なうことができました。

2016年7月例会

7月23日、東京外国語大学内にて7月例会を行ないました。

今回は『照世杯』三稿(最終稿)の検討作業に入りました。

振り返ってみれば、初稿からあまり変わらないまま最終稿に至る箇所もあれば、検討ごとに大幅な改変を経る箇所もありました。理想を言うなら、その箇所の担当者が最初に検討を尽くしてから初稿を作成するのが、検討を迅速に進めるうえでも重要なのかもしれません。

これが夏休み前最後の例会となり、次の例会は10月です。

2016年5月例会

5月21日、東京外国語大学内にて5月例会を行ないました。

通常どおり『照世杯』の注釈作業を行ない、前回と同じく二人分の検討が進みました。

今回は久しぶりに新たな参加者が加わりました。

なお、9月の夏合宿には元曲選外編の一篇を読むことが決まりました。こちらの注釈が完成すれば、次々号の会誌に掲載される予定です。

2016年4月例会

4月16日、東京外国語大学内にて4月例会を行ないました。

引き続き『照世杯』の注釈作業を行ない、二人分の担当箇所を検討したところで終了。ちょうど学期始まりの時期にあたるせいか、これまでの数回に比べてややペースダウンしていました。

検討は二周目の半ばまで来ていますが、まだ解決のつかない問題も少なからず残っており、前途遼遠の感があります。

俗文研会誌案内(1989−1991)

会誌『俗文学研究』のバックナンバー紹介です。

 

『中国俗文学研究』第九号(1991年10月)

元劇『朱砂擔』注釈:研究会会読

梨園より見た南戯「王魁」と語り物「王魁」:福満正博

「玉簫兩世姻縁」説話の演変について―古小説と通俗文学―:川島郁夫

水滸伝』補語小考:井上泰山

 

『中国俗文学研究』第八号(1990年10月)

元劇『魯齋郎』注釈:研究会会読

日本における『西廂記』研究―付訳注書目録・関係論著目録―:井上泰山

散曲『借馬』考:邯鄲生

“撥”と“搭”の用法について―清末呉語小説から―:鈴木誠

略談現代民歌、戯曲、曲藝中の襯字:孫玄齢

 

『中国俗文学研究』第七号(1989年10月)

元劇『勘頭巾』注釈:研究会会読

『水滸』に見られる〈没〉:守屋宏則

西遊記』版本雑考:福満正博

清代南方白話作品の語学的特質―“与”と“給”の交替を中心として―:鈴木誠

元代指物名詞后“們(毎)”的由来(一):孫錫信