中国俗文学研究会ブログ

中国の近世文学作品を読む研究会、通称「俗文研」です。

2017年合宿@湯河原

9月3日から5日まで、湯河原にて毎年恒例の合宿を行いました。 今回の輪読テキストは『型世言』第三十一回「陰功吏位登二品 薄倖夫空有千金」。事前に各自が担当箇所のレジュメを準備して共有し、会読の場で順に検討しました。 参加メンバーは13人、うち初参…

『中国俗文学研究』第24号発刊のお知らせ

このたび、会誌『中国俗文学研究』の最新号である第24号を発刊しました。 収録された会読記録・論文は以下のとおりです。 合同文字劇注釈:研究会会読 照世杯巻三「走安南玉馬換猩絨」注釈:研究会会読 凌濛初『拍案驚奇』にみる運命観ー「一飲一啄、莫非前…

2016年8月合宿@府中

8月8日から10日まで、府中市生涯学習センターにて、泊まりがけで元曲の注釈検討作業を行ないました。 今回の合宿は、次号の会誌に載せる会読記録の作成のために、恒例の夏合宿とは別に日程を組んで実施したものです。 注釈をつけたのは、昨年の夏合宿で読ん…

2016年7月例会

7月23日、東京外国語大学内にて7月例会を行ないました。 今回は『照世杯』三稿(最終稿)の検討作業に入りました。 振り返ってみれば、初稿からあまり変わらないまま最終稿に至る箇所もあれば、検討ごとに大幅な改変を経る箇所もありました。理想を言うなら…

2016年6月例会

6月25日、東京外国語大学内にて6月例会を行ないました。 きりのいいところまで検討作業を進めることができました。 次回からは最終稿の検討に入る予定です。

2016年5月例会

5月21日、東京外国語大学内にて5月例会を行ないました。 通常どおり『照世杯』の注釈作業を行ない、前回と同じく二人分の検討が進みました。 今回は久しぶりに新たな参加者が加わりました。 なお、9月の夏合宿には元曲選外編の一篇を読むことが決まりました…

2016年4月例会

4月16日、東京外国語大学内にて4月例会を行ないました。 引き続き『照世杯』の注釈作業を行ない、二人分の担当箇所を検討したところで終了。ちょうど学期始まりの時期にあたるせいか、これまでの数回に比べてややペースダウンしていました。 検討は二周目の…

俗文研会誌案内(1989−1991)

会誌『俗文学研究』のバックナンバー紹介です。 『中国俗文学研究』第九号(1991年10月) 元劇『朱砂擔』注釈:研究会会読 梨園より見た南戯「王魁」と語り物「王魁」:福満正博 「玉簫兩世姻縁」説話の演変について―古小説と通俗文学―:川島郁夫 『水滸伝』…

2016年3月例会

3月15日、東京外国語大学内にて3月例会を行ないました。 参加者の事情と、春休み中ということもあって、例外的に平日の開催となりました。 午前中から夕方6時過ぎまで続けて注釈作業を行ないました。ここのところ、例会での緊迫感がひと月ごとに高まっている…

2016年2月例会

2月20日、東京外国語大学内にて2月例会を行ないました。 今回は午前中から『照世杯』の注釈検討作業を進め、昼休みを挟んで午後5時頃までみっちり行ないました。 その合間に、次号の会誌を来年度中に出すためにどうしたらよいかの話し合いもしました。限られ…

俗文研会誌案内(1992-1994)

会誌『俗文学研究』のバックナンバー紹介です。 『中国俗文学研究』第十二号(1994年12月発行) 元劇『岳陽楼』注釈:研究会会読 『元曲選』中の音釋について:川島郁夫 「岳陽楼」散記:立松昇一 元曲〈将〉字考:金丸邦三 関于“儿”字在藝術語言中的使用及…

2016年1月例会

1月22日、東京外国語大学内にて1月例会を行ないました。 当日は、午後からとある学会に参加するメンバーが多いという事情があり、例外的に開始時間を繰り上げ、9時30分から昼前頃まで例会を実施しました。 普段どおり11時集合だと、本格的に会読に入るのが…

2015年12月例会

12月19日、東京外国語大学内にて12月例会を行ないました。 今年最後の例会ということもあり、参加者も比較的多く集まりました。 午前は『照世盃』の校勘作業を、午後は注釈検討作業を、それぞれ進めました。排印本にして約3ページをゆっくり読み進めること…

中国古典小説研究会関東例会(2015)・俗文研会員による研究発表

12月5日に早稲田大学戸山キャンパスで開催された中国古典小説研究会で、俗文研メンバーが研究発表を行ないました。発表者と題目は以下の通りです。 千賀由佳(東京大学大学院)「明末清初小説中の白蓮教−『七曜平妖伝』を中心に−」

2015年11月例会

11月14日、東京外国語大学内にて11月例会を行ないました。 なにかとイベントが多く、風邪も流行り始める季節柄、少数精鋭で作業を進めることになりました。

俗文研の刊行物(1995−1998)

会誌『俗文学研究』のバックナンバー紹介です。 『中国俗文学研究』第十五号(1998年10月発行) 元劇『神奴兒』注釈:研究会会読記録 『型世言』に見られる女性像:桑野弘美 元劇「金鳳釵」小考:川島郁夫 略論填詞(続):孫玄齢 『中国俗文学研究』第十四…

日本中国語学会全国大会(2015)・俗文研会員による研究発表

10月31日・11月1日に東京大学駒場キャンパスで開催された日本中国語学会で、俗文研メンバーである山田先生が研究発表を行ないました。 山田忠司(文教大学)「太田辰夫的北京话研究」 31日の午後に行なわれたワークショップ「太田辰夫的汉语史研究」中での発…

2015年10月例会

10月17日、東京外国語大学某研究室内にて中国俗文学研究会の10月例会を行ないました。 今回の例会では清代の白話小説集『照世盃』中の一篇「走安南玉馬換猩絨」の最後の部分を会読。 去年の合宿から読みはじめたこの作品を、ついに読了することができました…

俗文研の刊行物(2000−2004)

会誌『俗文学研究』のバックナンバー紹介です。 『中国俗文学研究』第十八号(2004年12月発行) 秋胡戯妻雑劇注釈:研究会会読記録 『型世言』第十二回「寶釵歸仕女 奇藥起忠臣」語釈:研究会会読記録 元雑劇における官吏像について:平野佐和 俗語随考 老乞…

日本中国学会大会(2015)・俗文研会員による研究発表のお知らせ

来たる10月10日・11日に國學院大學で開催される日本中国学会大会で、俗文研のメンバーが研究発表を行ないます。発表者と題目は以下の通りです。 10日午後:及川茜(神田外語大学)「都賀庭鐘の中国演劇観―徐渭の影響を中心に―」 11日午後:笠見弥生(東京大…

俗文研の刊行物(2007−2011)

会誌『中国俗文学研究』のバックナンバー紹介です。 『中国俗文学研究』第二十一号(2011年3月発行) 曲江池雑劇注釈:研究会会読 泉州の伝統民間芸能 ―古典演劇の上演状況などについて―:川島郁夫 十二支の文化誌:金丸邦三 翻訳論としての『四鳴蝉』 ―中国…

2015年夏合宿

毎年恒例の夏合宿、今年の参加者は13名。 9月6日から8日の二泊三日で、勝沼ぶどう郷の民宿・川口園にて行いました。 お料理のおいしい宿でした。 今回は雑劇『合同文字』を読みました。 一日目:3時チェックイン 4時~6時講読 夕食 7時半~9時半講…

俗文研の刊行物(2013−2015)

中国俗文学研究会は、1〜3年に一号のペースで、会誌『俗文学研究』を刊行しています。 また、金丸邦三先生の編になる注訳本二種も近年刊行されたばかりです。 そんな俗文研の最新の成果をご紹介します。 『中国俗文学研究』第二十二号(2013年4月発行) 望江…

金丸邦三先生追悼

先だって、中国俗文学研究会の生みの親でおられる金丸邦三先生がご逝去されました。 ここに追悼文を掲載し、謹んで会員一同の哀悼の意を表します。 去る2015年4月23日、中国俗文学研究の設立者である東京外国語大学名誉教授の金丸邦三先生が逝去された。数年…